私たちの家造りは4年前から始まりました。
子育てが終わり、役目を終えた旧宅を建て替えることにして、住宅フェアやショールームに出かけたり、ハウスメーカー(以下「HM」)のモデルハウスを見学したりして、徐々に希望を形にしていきました。優先順位の高いものから挙げると、夏涼しく冬温かい家、間仕切りのない家、できれば平屋、ピアノの弾ける防音室、ゴルフシミュレーター、夫婦共通の趣味である卓球の出来る部屋、レンガ造、緑の屋根、ステンドグラス、オール電化、全館空調、オープンキッチンetc. etc.
これらを実現するには広い敷地と資金が必要となり、私たちにとっては実現不可能な希望でしたが、絶対に譲れない希望でもあったのです。HMを訪ねると関心を持って話を聞いてくれるのですが「実現は難しいですね」との無言のサインが送られてくるのを感じます。一方、防音室について話すと「お任せください」と仰るのですが、防音イコール遮音と理解している人が多く、私たちが吸音や音場を重視しているということをなかなか理解してもらえず徒労感を感じていました。
しかし、ミリオン・ベルと出会い、そのほとんどの夢が叶うことになるのですが、その顛末をお話します。
計画から2年が過ぎた頃、つくばのレストランで料理を待っている時に何気なく「つくば市 レンガの家」とググると「ミリオン・ベル」という名前がトップに表示され、これが、私たちとミリオン・ベルとの出会いになりました。
折角つくばまで来たのだから行ってみようということになり、いざ展示場兼事務所に着いてみるとなかなか中に入る決心がつかず、車で周囲を2周もしてしまう結果に。
つくば展示場は総レンガ造ではなかったのですが、社長の丁寧な説明もあり、妻は内装、特にドライウォールに心を動かされたようでした。おそらく色々なモデルハウスを見てきた経験からミリオン・ベルの良さを直感したのだと思います。
以前、実家を某HMで建てたのですが、契約までは営業担当、その後は設計士、現場担当者と役割分担されていて、様々な事項について一体誰に相談すれば良いの?と迷うことも多かったのですが、ミリオン・ベルでは、最初から完成までチーム全員で対応して頂き、ストレスを感じることがありませんでした。また、HMでは契約時に内装等のほぼ全てを図面や机上で決めるため、変更や追加をお願いすると割高になったり、諦めたりしたのですが、ミリオン・ベルでは建設中の追加や変更の場合でも快く対応して頂きました。
実は、失敗しない家造りには、これが一番重要だったと思っています。考えて見れば、私たちにとって欲しい棚やコンセント、壁の色などは建物が組み上がっていくのを直に見ながら決めるのが合理的であり、全てを図面等で事前に決めるのは無理があると感じています。ミリオン・ベルでは棚等の微妙な位置を「この高さのこの位置にお願いします」と、一つ一つ壁にマーキングしながらお願いすることができ、お陰で食器棚や本棚などの家具を全てオーダーメイドの作り付けにすることが出来ました。
また、社長を始め女性スタッフが多いのも特徴で、通常、キッチン、窓、照明、ドアなどの内装は、妻の意見が反映されることが多いと思うのですが、妻は女性スタッフの皆さんの知見とアドバイスを楽しむようにして、アメリカのカタログの中から建具や家具等を効率良く決めて行きました。お陰で夫の出番は資金計画と構造ぐらいでしたが。
輸入住宅は、外観、内装を含め丸ごとアメリカの文化を受け入れ楽しむことだと思っています。よく考えずに自分の感性を反映させたり、中途半端に和風の家具を入れたりすると、結果としてアンバランスな家になってしまうと思うのです。その意味で、建物の構造、外観、間取り等の設計を担当して頂いた常務のセンスと確かな知識のお陰で統一感のある素敵な家になったと思っています。
建設費は驚くほどリーズナブルでした。そもそもアメリカにおける家の建築費が安いということもあると思いますし、徹底した合理性から日本のようにキッチンや浴室等に数百万円も費やす必然性がないのだと思います。お陰で浮いた予算をレンガの壁や大理石の床、ドライウォール等のクオリティに振り向けることができたのですが、これは大正解だったと思っています。
ゴルフシミュレーターを設置することが永年の夢でしたが、そのためには高い天井と広い空間、近所に音が漏れない家が必要となりますが、HMに相談した際は、特注になるせいか多額の見積額を提示されました。輸入住宅にはそもそも標準設計というものがないので、高い天井等が特注扱いにならないのです。また、ミリオン・ベルの家は最初からトリプルガラス、発泡ウレタンですので、追加費用は壁のロックウール代だけで済み本当に助かりました。日本でシミュレーターが普及しない理由はこんなところにもあるのかもしれません。
この他にも見えない床下材や断熱材などにもさりげなく上質な物を使用してくれていて、クオリティの高い家になったと感じています。お陰で、とても快適に生活しておりますし、御近所にご挨拶した際も「素敵な家ですね」と多くの方々からお褒めの言葉を頂きました。この場をお借りしてミリオン・ベルの皆様にお礼を申し上げます。
【関連記事 ~現場舞台裏日記~】